アイフルの延滞情報をJICCから抹消したケースの解決事例

消滅時効が成立【アイフル株式会社⑪】

熊本県にお住まいの方から、JICC(日本信用情報機構)に登録されているブラックリストを消したいとご相談がありました。

20年以上前に借りたアイフルの未払いでした。

ご本人曰く、請求書は届いておらず、10年以上は支払いも連絡も取っていないということです。

クレジットカードの審査が通らなかったため、信用情報を調べたところ、JICCにアイフルの延滞情報が登録されていることが発覚しました。

以下のページで、アイフルの対処法を紹介しているので参考にしてください。

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ご本人がJICCから取り寄せた信用情報を確認したところ、契約内容は以下のとおりでした。

信用情報記録開示書(ファイルD)

  • 登録会社名 ➡ アイフル株式会社
  • 契約状態 ➡ 契約中
  • 契約日 ➡ 2004年
  • 取引形態 ➡ 融資
  • 残高金額 ➡ 34万円
  • 異動参考情報等 ➡ 2008年
  • CIC加盟 ➡ 加盟
  • 完済日 ➡ 【空欄】

2004年にアイフルから借り入れをしたものの、2008年から未払いになっていることがわかりました。

滞納が始まった時期は【異動参考情報等】の延滞日で確認することができます。

【契約状態】が「契約中」で【完済日】が空欄になっているので、現在もアイフルで契約中で未払い状態が続いていることがわかります。

時効の条件

  • 最後に支払いをしてから5年以上経過している
  • 5年以内に支払いの話をしていない
  • 10年以内に裁判を起こされて判決などの債務名義を取られていない

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裁判を起こされた債務名義を取られている場合は時効が10年更新されます。

債務名義を取られていると【異動参考情報等】「債権回収」と登録されます。

ただし、2019年9月30日以前の契約の場合、債務名義を取られてから5年で「債権回収」が消えてしまいます。

そこで、本人にも確認したところ、これまでに裁判所から訴状支払督促が届いた覚えはないということでした。

債務名義とは

  • 仮執行宣言付支払督促
  • 確定判決
  • 和解調書
  • 調停調書

よって、今回は時効の可能性があると判断しました。

そこで、当事務所が内容証明郵便でアイフルに対して時効の通知を送りました。

その後、あらためてJICCを確認したところ、登録されていたアイフルの延滞情報がファイルごと削除されていました。

これにより、アイフルに対する借金のみならず、信用情報のブラックリストも消滅させることができました。

内容証明作成サービスを利用することで、借金のみならずブラックリストの抹消をおこなうことも可能です。

ご依頼件数8000人以上

アイフルはJICC、CICに加盟しています。

そのため、支払いを2~3カ月滞納するとJICCに「延滞」、CICに「異動」が登録され、これをブラックリストといいます。

未払い状態が続いている間はブラックリストが消えることはありません。

信用情報がブラックだと基本的に住宅ローンや自動車ローン、その他各種クレジットカード等の審査が通りづらくなります。

よって、融資を受けたり、カードを利用したい場合は信用情報をきれいにしておく必要があります。

以下では、信用情報を回復させる方法を説明します。

まずは借金の完済です。

JICCに延滞情報が登録されていても借金を完済することで信用情報を回復させることができます。

ただし、その場合に注意する点が2つあります。

一つは、完済する場合に支払うことになる金額で、もう一つは延滞情報が消えるタイミングです。

JICC、CICに記載されている残高は元本の金額です。

よって、完済する場合は滞納期間に発生した損害金も支払う必要があります。

それだけでなく、たとえ損害金を含めた全額を一括で支払っても延滞情報がすぐに消えるわけではありません。

JICCの運用では完済しても延滞情報が消えるまで5年かかります。

ただし、2019年9月30日以前の契約では完済から1年【異動参考情報等】に登録された「延滞解消」が消えます。

なお、CICの運用では完済しても【終了状況】に登録された異動年月日が消えるまで5年かかります。

完済してからブラックリストが消えるまで

  • CIC ➡ 5年
  • JICC ➡ 5年 ※2019年9月30日以前の契約であれば1年で「延滞解消」が抹消される

次は時効援用です。

時効が成立すると損害金のみならず、元金についても一切支払う必要がなくなります。

つまり、借金がゼロになり、その結果として信用情報も回復します。

ただし、JICCとCICで時効が成立した場合の取り扱いが異なります。

JICCでは時効が成立すると時効の起算日に遡って完済した扱いになります。

時効の起算日は5年以上前なので、その時点で登録期間が経過したことになり、延滞情報も抹消されます。

つまり、時効が成立すると1~2か月でブラックリストがファイルごと削除されます。

これに対して、CICでは時効が成立すると完済した場合と同じ扱いになります。

よって、時効が成立しても異動情報がすぐに消えることはなく、完済から5年後に抹消されます。

ただし、時効が成立しても異動発生日はそのまま5年残りますが、【残債務】は「0円」、【終了状況】は「完了」になり、【保有期限】に5年後の日付が登録されます。

また、CICでも時効成立後すぐにブラックリストが削除されるケースがあります。

それは【返済状況】に異動発生日が登録されておらず【空欄】になっている場合です。

異動発生日が【空欄】の場合、CICでもJICCと同じように時効成立後すぐにブラックリストが削除されます。

時効成立からブラックリストが消えるまで

  • JICC ➡ 1~2か月
  • CIC ➡ 5年 ※ただし、異動発生日が【空欄】の場合はすぐ消える

以上から時効の援用ができる場合は、わざわざ損害金まで支払って完済するメリットはありません。

ただし、時効援用をする場合はアイフルに電話をかけないようにご注意ください。

なぜなら、時効援用前に電話をかけてしまうと内容によっては債務承認となって時効が更新することがあるからです。

「一括で払うからすぐにブラックを消してほしい」「元金だけなら払う」「分割にしてくれないか」といった発言は債務承認に該当します。

債務承認になる行為

  • 借金の一部を支払う
  • 和解書にサインする
  • 電話で支払いの話をする

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アイブルは不良債権の一部をグループ会社のサービサーであるAG債権回収に譲渡していることがあります。

債権が貸金業者ではないサービサーなどに譲渡されるとJICCでは1年、CICでは5年で譲渡会社の信用情報が削除されます。

なぜなら、JICC、CICに加盟しているのは貸金業者だけで、債権回収会社などのサービサーは加盟していないからです。

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そのため、債権譲渡から5年以上経過している場合は完済も時効援用をしていないのに信用情報が回復しています。

ただし、借金自体はアイフルから債権を譲り受けたAG債権回収が引き継いでいるので詐欺、架空請求と勘違いして無視したり放置しないようにしてください。

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当事務所はアイフルの時効実績が豊富にあるので、ご自分で対応できない場合はお気軽にご相談ください。

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