三菱ＵＦＪニコスのブラックリストをＣＩＣから抹消したケースの解決事例

消滅時効が成立【三菱ＵＦＪニコス】

相談内容

広島県にお住まいの方から、ＣＩＣ（シーアイシー）に登録されているブラックリストを消したいとご相談がありました。

２０年くらい前に作った三菱ＵＦＪニコスのクレジットカードの借金でした。

ご本人曰く、１０年以上は支払いの連絡も取っておらず、ここ数年は請求書も届いていないということです。

住宅ローンの審査で引っかかり、信用情報を確認したところ、ＣＩＣに異動情報があることに気がつき、当事務所にご連絡を頂きました。

以下のページで、信用情報の回復について解説しているので参考にしてください。

解決手段の検討

ご本人がＣＩＣから取り寄せた信用情報を確認したところ、契約内容は以下のとおりでした。

平成１８年に三菱ＵＦＪニコスのクレジットカードを作り、ショッピングで利用していたものの、平成２４年から未払いになっていることがわかりました。

滞納が始まった時期は【返済状況】の異動発生日で確認することができます。

もし、裁判を起こされて判決などの債務名義を取られていると時効が１０年更新されます。

ただし、ＣＩＣの信用情報を見ても債務名義の有無まではわかりません。

ご本人の記憶では１０年以内に支払いをしたり、三菱ＵＦＪニコスと電話で話をしたり、裁判を起こされた覚えはないということでした。

よって、今回は時効の可能性があると判断しました。

そこで、当事務所が内容証明郵便で時効の通知を三菱ＵＦＪニコスに送りました。

その後、ＣＩＣを確認したところ【異動発生日】はそのままでしたが、【残債額】は「０円」、【終了状況】は「完了」に修正されて【保有期限】に５年後の日付が登録されていました。

ＣＩＣの場合、時効が成立しても異動発生日が消えるまで５年かかります。

ただし、延滞継続中のブラック情報から「延滞はあったがその後に完済した」という内容の【グレー情報】に修正されます。

これにより、異動発生日が削除されるまで５年かかりますが、時効の援用をする前よりは住宅ローンやクレジットカードの審査が通りやすくなります。

内容証明作成サービスであれば、借金の支払い義務を消滅させるだけでなく、信用情報の回復にも対応しているので、まずはＬＩＮＥ、メールでご相談ください。

アドバイス

三菱ＵＦＪニコスは信用情報機関（ＣＩＣ、ＪＩＣＣ）に加盟しています。

そのため、支払いを数ヶ月滞納するとＣＩＣに「異動」、ＪＩＣＣに「延滞」と登録され、これをブラックリストといいます。

ブラックリストが登録されると住宅ローンやクレジットカードの審査が通りづらくになります。

請求書が届いていないケースでは、ローン審査に落ちて信用情報を取り寄せたことがきっかけでブラックリストの存在に気がつくことが少なくありません。

ブラックリストを消すには①完済、②時効援用の２つの方法があります。

ただし、完済する場合はＣＩＣ、ＪＩＣＣに記載されている残債額を払うだけでは済みません。

なぜなら、滞納している期間に発生した損害金の支払い義務もあるからです。

滞納期間が１０年以上の場合、損害金が元本の数倍になっていることもあります。

また、完済したからといってブラックリストをすぐに消してもらえるわけではありません。

ＣＩＣとＪＩＣＣの運用では完済してもブラックリストが削除されるまで５年かかります。

これに対して、時効の援用では損害金のみならず、元本についても一切支払う必要がありません。

よって、金銭的な面では完済するよりも時効の援用をした方がよいといえます。

また、信用情報の回復という点からも時効の援用は優れています。

なぜなら、ＪＩＣＣでは時効が成立すると時効の起算日に遡って完済したことになり、その時点で登録機関の経過によって延滞情報が抹消されるからです。

つまり、ＪＩＣＣでは時効が成立すればすぐにブラックリストが削除されるということです。

これに対して、ＣＩＣでは時効が成立しても異動発生日が消えるのは５年後なので、完済した場合と違いはありません。

ただし、ＣＩＣでも「返済状況」に異動発生日が記載されておらず【空欄】になっている場合は時効援用ですぐにブラックリストが削除されます。

よって、時効の可能性がある場合は完済するメリットはなく、時効援用した方がよいといえます。

時効の可能性がある場合は三菱ＵＦＪニコスに電話をかけないようにしてください。

なぜなら、電話で話をしてしまうと内容によっては債務承認となって時効が更新することがあるからです。

分割や減額のお願いをしたり、支払いを待ってほしいと伝えると債務承認となります。

債務承認があるとその後５年間は時効の援用ができなくなるのでご注意ください。

完済も時効援用もしていないのに三菱ＵＦＪニコスのブラックリストが信用情報から消えていることがあります。

それは債権譲渡です。

三菱ＵＦＪニコスは中央債権回収というサービサーに債権を譲渡しているケースがあります。

債権回収会社は信用情報機関に加盟していません。

そのため、債権回収会社に譲渡された場合、ＣＩＣでは５年、ＪＩＣＣでは１年で譲渡会社である三菱ＵＦＪニコスのブラックリストが削除されます。

ＣＩＣでは債権譲渡があると【終了状況】に「移管終了」と記載されます。

【保有期限】には５年後の日付が登録されて、その日付をもってブラックリストが削除されます。

お問い合わせ

当事務所は三菱ＵＦＪニコスの時効実績が豊富にあるので、ご自分で対応できない場合はお気軽にご相談ください。

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