アコムから「返済計画のご提案」が届いたケースの解決事例

消滅時効が成立【アコム株式会社⑦】

宮城県にお住まいの方から、アコムの「返済計画のご提案」が届いたとご相談がありました。

ご本人曰く、10年以上は支払いをしていないということです。

また、自分から連絡を取ったことはなく、裁判も起こされた覚えはないということでした。

他にも借金があり、最悪の場合は自己破産も検討していたところ、時効の可能性があることを知り、当事務所にご連絡を頂きました。

以下のページで、アコムの対処法を紹介しているので参考にしてください。

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アコムから届いた「返済計画のご提案」を確認したところ、請求内容は以下のとおりでした。

お取引の残高等

  • 貸付金残高 ➡ 31万円
  • 利息 ➡ 21万円
  • 遅延損害金 ➡ 48万円
  • 合計金額 ➡ 100万円

契約日や滞納が始まった時期の記載は一切ありませんでした。

こういった場合は元金と利息、損害金を比べておよその滞納年数を推測することになります。

今回は利息と損害金の合計額が元金の2倍以上になっていました。

そのため、少なくても5年以上は滞納していることは間違いありませんでした。

時効の条件

  • 最後に支払いをしてから5年以上経過している
  • 5年以内に支払いの話をしていない
  • 10年以内に裁判を起こされていない

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ご本人の記憶では、滞納してからは一度も支払いや話をしていませんでした。

もし、すでに裁判を起こされて判決等の債務名義を取られている場合は時効が10年延長してしまいます。

相手から裁判を起こされた場合だけでなく、自分から裁判所に特定調停の申し立てをしている場合も含まれます。

債務名義とは

  • 調停調書(特定調停を含む)
  • 和解調書
  • 仮執行宣言付支払督促
  • 確定判決

ただし、これまでに裁判所から訴状や支払督促が届いた覚えはなく、特定調停の申し立てをしたこともありませんでした。

よって、今回は時効の可能性があると判断しました。

そこで、当事務所が内容証明郵便を作成して、アコムに対して時効の通知を送ることにしました。

すると、その後はアコムから請求を受けることは一切なくなりました。

これにより、元金の2倍以上に膨れ上がった利息と損害金を含めた100万円の借金を時効の援用によって消滅させることができました。

内容証明作成サービスであれば、当事務所にお越し頂くことなく、LINEを利用することで簡単迅速にお手続きが可能です。

ご依頼件数5000人以上

アコムのような大手のサラ金業者の場合、利用件数も非常に多く、滞納されている借金のすべてを法的手続をしてまで回収しているわけではありません。

そのため、時効期間が経過していることは決して珍しいことではなく、そういった場合は時効の援用をすることで支払い義務を消滅させることができます。

よって、アコムから以下のような記載がされた「返済計画のご提案」が届いた場合は、安易に応じずにまずは時効の可能性を検討するようにしてください。

弊社は、お客さまの今後のご返済について、下記のとおり返済計画をご提案させていただきます。

つきましては、令和○年○月○日までに当該提案について、ご意思をお電話でご連絡ください。

ご連絡いただけない場合、今回のご提案は撤回させていただきます。

提案内容は2通り提示されていて、一つは利息と損害金を全額免除した元金一括返済です。

もう一つは、損害金を一部免除したうえで、毎月○万円の分割返済の提案です。

しかし、時効が成立した場合は利息と損害金のみならず、元金についても一切支払う必要がなくなります。

よって、時効の可能性がある場合は絶対にアコムに電話をかけないようにしてください。

もし、以下のような行為があると債務承認となって時効が更新するのでご注意ください。

債務承認に該当する行為

  • 借金の一部を振り込む
  • 示談書にサインする
  • 電話で返済の相談をする

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アコムはCIC、JICCという信用情報機関に加盟しています。

そのため、数か月延滞するとCICには「異動」、JICCには「延滞」と登録され、これをブラックリストといいます。

延滞が続いている間はブラックリストが消えることはありません。

よって、ブラックリストを消すためには完済するか、時効の援用をするしかありません。

ただし、完済と時効ではブラックリストが消えるタイミングが信用情報機関によって異なります。

ブラックリストが消えるタイミング

  • CIC ➡ 5年 ※完済と時効で違いなし
  • JICC ➡ 完済は5年、時効は1~2か月

CICでは完済しても時効援用してもブラックリストが抹消されるまで5年かかります。

これに対して、JICCでは完済は5年ですが、時効援用だと1~2か月で抹消されます。

よって、JICCに関しては、時効の援用をした方が信用情報を早く回復させることができます。

アコムの支払いを滞納し続けていると、グループ会社のアイアール債権回収に債権が譲渡されることがあります。

その場合、アイアール債権回収から請求書が届くことがあります。

債権回収は借金回収のプロなので、アコムの時よりも督促が厳しくなります。

それでも放置しているとアイアール債権回収が裁判を起こしてくることがあります。

裁判所から訴状が届いたにもかかわらず、決められた期日までに適切な対応を取らないとアイアール債権回収の請求が認められて時効の援用ができなくなります。

よって、時効の可能性がある場合はアコムからアイアール債権回収に債権が譲渡される前に時効の援用をおこなってください。

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最後に支払いをしてから5年経過していなかったり、すでに債務名義を取られている等の理由で時効にならない場合は支払い義務があります。

その場合はアコムの返済計画のご提案に応じるという選択肢もあります。

ただし、時効の可能性があるのに、先に話をしてしまうと債務承認となって時効の援用ができなくなるのでご注意ください。

ご自分でアコムと和解交渉する自信がない場合は司法書士に代理交渉をお願いすることもできます。

これを任意整理といいます。

任意整理では和解成立後の返済に利息を付けないのが原則なので、返済してもなかなか元金が減らないといったことはなく、返済をした分だけ確実に残高が減っていきます。

よって、時効にならない場合は司法書士に任意整理を依頼することも借金問題を解決する選択肢となります。

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当事務所はアコムの時効実績が豊富にあるので、ご自分で対応できない場合はお気軽にご相談ください。

いなげ司法書士・行政書士事務所

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