後見監督人と専門職後見人
成年後見監督人というのは、精神障害を患っている本人やその親族または成年後見人の請求によって、または、家庭裁判所の職権により、家庭裁判所が選任した人をいいます。
そして、選任された成年後見監督人の主な仕事は、後見人の事務を監督することです。
このように、成年後見監督人は必ず選任されるわけではなく、あくまでも任意です。
親族が後見人になっているときは、家裁が総合的に判断をして、成年後見監督人に後見人の業務をチェックさせた方がよいと判断するかもしれません。
そういった場合に、成年後見監督人が選任されるわけです。
なお、成年後見になる人は、数年前までは親族が一般的でした。
しかし、近年は弁護士や司法書士などの専門職が後見人になる事例が増えてきています。
成年後見発足当初は、専門職後見人は全体の10%にも満たない件数でしたが、近年は40%前後が専門職後見人です。
成年後見の申し立ては、高齢者の増加に伴い、今後も増加することが見込まれます。
しかし、専門職後見人の引き受け手が不足しています。
これは、主に後見人 の報酬がその業務に見合っていないというのが原因の一つかと思われます。
とはいえ、後見人という業務の性格上、単に報酬を上げればいいという性格のものではありません。
この点、報酬を決めるのは裁判所なので、これ以上、報酬が上がるということはないと思われます。
いずれにせよ、今後は専門職後見人の引き受け手の確保が重要になってくるでしょう。
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