新生パーソナルローンの延滞情報がJICCに載っていたケースの解決事例
消滅時効が成立【新生パーソナルローン③】
相談内容
福岡県にお住まいの方から、JICC(日本信用情報機構)に新生パーソナルローンの事故情報が載っているので抹消したいとご相談がありました。
ご本人曰く、住宅ローン審査のためにJICCで信用情報を取得したところ、30年以上前に契約した新生パーソナルローン(シンキ)のブラックリストが記載されていたそうです。
現状では新生パーソナルローンから請求は来ていないということです。
住宅ローンを借りたいので、すぐにでもJICCに記載されているブラックリストを抹消したいということで、当事務所にご連絡を頂きました。
以下のページで、新生パーソナルローンの対処法を紹介しているので参考にしてください。
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解決手段の検討
ご本人が取り寄せたJICCの信用情報記録開示書(ファイルD)を確認したところ、債権情報は以下のとおりでした。
契約内容
- 契約状態 ➡ 契約中
- 契約日 ➡ 1991年
- 残高金額 ➡ 46万円
- 異動参考情報等 ➡ 延滞(1992年)
1991年に新生パーソナルローン(シンキ、ノーローン)と契約をして、1992年から延滞していることがわかりました。
契約状態が「契約中」と記載されている場合は、残高のある契約継続中の状態であることを意味します。
滞納が始まった時期は「異動参考情報等」の延滞日付で確認できます。
今回は30年以上前から滞納しているので時効の可能性が高いと思われました。
時効が成立する条件
- 最後に支払いをしてから5年以上経過している
- 10年以内に裁判を起こされていない
- 5年以内に支払いを認めるような話をしていない
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新生パーソナルローンが5年以内に強制執行や支払督促等の法的手続き等をおこなっている場合は異動参考情報等に「債権回収」と記載されますが、そのような記載はありませんでした。
よって、今回は時効の可能性があると判断し、当事務所が内容証明郵便を作成して、新生パーソナルローンに対して時効の通知を送りました。
これに対して、新生パーソナルローンから回答書が届くことはありませんでした。
そこで、2か月程度経過してから再度、JICCで信用情報を確認したところ、新生パーソナルローンのブラックリストはファイルごと抹消されていました。
これにより、消滅時効の援用をすることで、JICCに記載されていた新生パーソナルローンの延滞情報を抹消させることに成功しました。
ご依頼件数5000人以上
アドバイス
シンキ株式会社は「ノーローン」のブランド名で貸金業を営んでいる会社で、平成28年に会社名を新生パーソナルローン株式会社に変更しています。
よって、ノーローンのシンキから借り入れをしていて、返済が滞ったままになっていると信用情報機関(JICC、CIC)に新生パーソナルローンのブラックリストが記載されています。
契約時から住所が変わっていて、新生パーソナルローンから請求書が届いていなくても、住宅ローンなどの審査がきっかけで信用情報に事故情報が登録されていることに気づくことがあります。
そのような場合に新生パーソナルローンのブラックリストを抹消する方法は2つあります。
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JICCに記載されている延滞情報を抹消するには完済するか、時効援用するかのどちらかとなります。
ただし、この2つではブラックリストが抹消されるタイミングが異なります。
完済した場合は延滞情報が抹消されるまで5年かかります。
これに対して、時効が成立した場合は1~2か月で抹消されます。
よって、JICCの延滞情報をすぐに抹消したいのであれば、完済するのではなく時効の援用をおこなう必要があります。
JICCの延滞情報が抹消されるタイミング
- 完済 ➡ 5年
- 時効 ➡ 1~2か月
完済と時効では延滞情報が抹消されるタイミングだけでなく、金銭的な負担も大きく異なります。
なぜなら、時効が成立した場合は利息や損害金のみならず、元金についても一切支払う必要がなくなります。
これに対して、完済する場合は原則的に残元金や利息に加えて、完済日までの遅延損害金を支払う必要があります。
そのため、30年以上も滞納しているような場合は損害金が元金の数倍に膨れ上がり、完済するために数百万円支払う必要があるケースもあります。
よって、時効の可能性がある場合は、そのままダイレクトに内容証明郵便で時効の援用をおこなうことをおすすめします。
もし、新生パーソナルローンに電話をかけてしまうと、会話の内容によっては債務を承認したことになって時効が更新(リセット)してしまうのでご注意ください。
債務承認に該当する会話とは
- 完済したいから金額を教えてほしい
- 一括で返済するから元金だけにしてくれないか
- 損害金を免除してほしい
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新生パーソナルローンはJICCだけでなく、CICという信用情報機関にも加盟しています。
CICに記載されている異動情報を抹消する方法も、基本的にJICCと同じです。
ただし、CICとJICCでは時効が成立した場合に事故情報が抹消されるタイミングが異なります。
JICCでは時効が成立すると延滞情報がファイル毎すぐに抹消されるのに対して、CICでは異動情報が抹消されるまで5年かかります。
ただし、CICも10年以上滞納しているような古い借金の場合は、時効が成立後すぐにブラックリストが抹消されることがあります。
CICのブラックリストが抹消されるタイミング
- 完済 ➡ 5年
- 時効 ➡ 5年 ※ただし、10年以上滞納しているような場合はすぐに抹消されることが多い
延滞をし続けている間は原則的に新生パーソナルローンのブラックリストが抹消されることはありませんが、これには一つ例外があります。
それは、債権が信用情報機関に加盟していない債権回収会社(サービサー)などに譲渡された場合です。
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新生パーソナルローンの場合、同じ新生銀行グループのサービサーであるアルファ債権回収に債権譲渡しているケースがあります。
その場合、JICCでは1年、CICでは5年で新生パーソナルローンのブラックリストが抹消されます。
ただし、債権譲渡によって借金がなくなったわけではないので、債権を譲り受けたアルファ債権回収から請求を受けた場合は、すみやかに時効の援用をおこなう必要があります。
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お問い合わせ
当事務所は新生パーソナルローンの時効実績が豊富にあるので、ご自分で対応できない場合はお気軽にご相談ください。
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