消滅時効が成立【NTS総合弁護士法人】

NTS総合弁護士法人からオリックスクレジットの請求をされたケースの解決事例

熊本県にお住まいの方から、NTS総合弁護士法人から「訪問調査の実施予定について」が届いたとご相談がありました。

10年くらい前にオリックスクレジット株式会社から借りた借金の請求で、7~8年は返済も連絡もしていないということです。

家に来られるのは困るので、その前に何とかしたいということで当事務所にご連絡をされたということです。

以下のページで、NTS総合弁護士法人の対処法を紹介しているので参考にしてください。

NTS総合弁護士法人から届いた請求書には【ご利用内容】が記載されており、そこで以下の事実がわかりました。

請求内容

  • 委託者 ➡ オリックスクレジット株式会社
  • 商品名 ➡ 貸付債権(VIPローンカード)
  • 契約日 ➡ 2013年
  • 最終貸付日 ➡ 2014年
  • 弁済期限 ➡ 2015年
  • 請求額 ➡ 25万円

以上の事実から2013年にオリックスクレジットと契約をして、2015年から滞納が始まったということがわかりました。

ご本人に記憶でも7~8年は返済をしていないということだったので、滞納時期も合致していました。

借金の時効は5年なので、2015年から一度も返済をしていなければ時効の可能性があります。

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時効期間が経過していても、5年以内に支払いを認めるような話をしていると時効がリセットされてしまいます。

これを債務承認による時効の更新といいます。

債務承認に該当する行為

  • 借金の一部を支払う
  • 支払いを認めるよう話をする
  • 和解書にサインする

今回は滞納してから現在に至るまで、オリックスクレジットには連絡をしていないということだったので、債務承認の心配はありませんでした。

あとはオリックスクレジットから裁判を起こされて判決などの債務名義を取られていると、時効がそこから10年延長してしまいます。

請求書には裁判を起こしたことがあるようなことは一切かかれておらず、ご本人の記憶でも裁判所から何か書類が届いたようなことは今まで一度もないということでした。

以上から、今回は時効の条件をクリアーしている可能性が高いと思われました。

時効が成立する条件

  • 最後に支払いをしてから5年以上経過している
  • 5年以内に債務承認がない
  • 10年以内に裁判を起こされていない

そこで、オリックスクレジットの代理人をしているNTS総合弁護士に時効の通知を送りました。

その後は予想したとおり時効の更新事由もなかったので、NTS総合弁護士法人からの請求も来なくなり、予定されていた訪問調査もされずに済みました。

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NTS総合弁護士法人は、NTSグループの法律事務所で借金の回収などもおこなっています。

NTSグループの債権回収会社(サービサー)はニッテレ債権回収会社なので、同じグループのNTS総合弁護士法人がニッテレ債権回収の代理人をしているケースもあります。

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よって、NTS総合弁護士法人から通知があった場合は、詐欺や架空請求と勘違いして放置しないようにしてください。

「訪問調査の実施予定について」にも書かれているとおり、請求を無視していると自宅まで訪問されたり、裁判を起こされることがあります。

先般もご案内したように、このままですと委託者において、やむをえず「法的手続」により債権の回収を図ることを検討せざるを得ません。

つきましては、その準備として、ご送付先住所に於ける「居住の有無、あるいは居住地の確認」のために、訪問調査を実施させていただく予定でございます(必要に応じて調査会社へ依頼します)。

貴殿にも種々ご事情があると思いますが、訪問前にご相談を希望される場合は、本状到着後7日以内にご連絡ください。

引用元:NTS総合弁護士法人の『訪問調査の実施予定について』

いきなり自宅に来られると、パニックなってその場で支払う意思を相手に伝えてしまうことが少なくありません。

よって、NTS総合弁護士法人から請求をされたら、訪問される前に時効の援用をおこなうことが大切です。

訪問されるのが嫌で電話をしてしまうと、会話の内容によっては債務承認に該当して時効の更新を主張される可能性があるのでご注意ください。

債務承認に該当する会話の内容

  • 今は無理だから少し待ってほしい
  • 一括は無理だから分割にしてほしい
  • 元金だけなら払う

支払う意思がある前提で、減額や分割払いをお願いしたり、支払いを猶予してもらいたいといったことを伝えると、その後に時効の援用をしても、NTS総合弁護士法人から債務承認による時効の更新を主張される可能性があります。

よって、訪問調査を避けるためとはいえ、NTS総合弁護士法人に電話をかけるのは控えてください。

時効の可能性があると思われる場合は、電話をかけずにダイレクトに内容証明郵便で時効の通知を送るのが安全です。

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当事務所はNTS総合弁護士法人の時効実績が豊富にありますので、ご自分で対応できない場合はお気軽にご相談ください。

いなげ司法書士・行政書士事務所

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